※ネタバレありです。
「俺、この子に幸せになって欲しい」
あらすじ
2012年、古くからの友人たちと悪事をした敦也(山田涼介)は、かつて悩み相談を請け負っていた「ナミヤ雑貨店」に身を隠す。敦也は廃業しているはずの店の郵便受けからした音に気付き調べてみると、32年前に書かれた悩み相談の手紙があり、さらに郵便受けは1980年につながっていた。三人は困惑しつつも店主に代わり返事を書くと、また手紙が投函され……。
引用:シネマトゥデイ
こんな問題をかかえたら
- 悩み相談に真摯に向き合うがために、相談者のその後の人生に責任を感じる。
- 悩み相談に気の利いた言葉で回答できない。
- 白紙の手紙への回答(この映画の名シーン)
悩み相談に真摯に向き合うがために、相談者のその後の人生に責任を感じる。
ナミヤ雑貨店店主の浪矢さんは、悩み相談への回答を生き甲斐にしていましたが、数年後、ある相談者が自殺してしまいました。
(妻子ある人の子供を産むべきかという相談に、第一に産まれてくる子供のことを考え、どんなことがあっても幸せにする自信があるなら産むべきと回答。
相談者は子供を産んで育てていたが、生活苦と借金で、海に車でつっこみ、命を失う。子供の命は助かった。)
悩み相談に気の利いた言葉で回答できない。
相談の手紙がナミヤ雑貨店に届いた時、たまたまその場にいた若者3人が、なりゆきで回答をすることになります。
しかし、人生経験も少ないため、的確な答えというわけではなく、ただ感情にまかせただけの文章でした。
白紙の手紙への回答(この映画の名シーン)
浪矢さんのもとに、白紙の相談が届きました。(若者が手紙がタイムスリップする不思議な入り口を試してみるために入れた白紙の手紙)
浪矢さんは、白紙の相談であっても、真剣に考えて回答に挑みます。
この映画での解決方法
悩み相談に真摯に向き合うがために、相談者のその後の人生に責任を感じる。
かつての相談者の子供から、手紙が届きました。
生活苦による自殺と思われていたのが、実際は、病気の子供を病院に連れていく際に、仕事の疲れでいねむり運転をしてしまい、あやまって海に転落してしまったこと。
相談者はいつも、浪矢さんの相談の手紙を大事に持ち歩いていたことが書いてありました。末期癌を患い、余命わずかな浪矢さんは、
「人生の最後にすばらしいご褒美をいただいた気分です」と、自分の行っていたことが相手のためになっていたことを実感して、幸せを感じることができました。
悩み相談に気の利いた言葉で回答できない。
若者たちは、親から虐待をうけるなどして、孤児院で育ち、現在は職を失った状態で盗みなどをしてなんとか生活をしている状態でした。
ふと、忍び込んだのナミヤ雑貨店(現在は誰も住んでいない)で、相談に回答することになるのですが、感情をそのままぶつけた、歯に衣きせない文章で回答していきます。
相談者も、そのあまりのストレートさに、反感をいだきながらも、しだいに、自分を飾らない言葉に変わっていき、信頼関係が築かれていきます。
相談に答えている若者も「俺、この子に幸せになって欲しい」と、こころから、相手のことを考えるようになり、回答の中身もどんどん良くなっていきます。
白紙の手紙への回答(この映画の名シーン)
ラストに、浪矢さんから若者に送られた白紙の相談の回答の手紙が届きます。
「白紙の手紙、思うにこれはあなた自身の心を表しているのではと。
道が見えていない。
白紙だから、どんな未来も描けます。
全てがあなた次第なのです。
何もかも自由で、可能性は無限に広がっています。
その人生を悔いなく燃やし尽くされますことを心より祈っております」
この手紙により、若者たちは目に光がかがやき、未来に向かって前向きに進んでいきます。
みどころ
賛否両論あるのですが、門脇麦の歌唱力が尋常じゃなく高い。
大人気歌手として大きなステージで歌うのですが、それが役者のレベルをはるかに超えていて、心に響きました。
山下達郎書き下ろしのテーマ曲を、山下達郎本人、門脇麦、林遣都がそれぞれのシーンで歌うのですが、歌う人によって全く違う曲のように聞こえるのも面白いです。
キャスト・スタッフ
監督:廣木隆一
原作:東野圭吾
キャスト:山田涼介・村上虹郎・西田敏行・尾野真千子・林遣都・門脇麦・萩原聖人
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