「こいつは、みんなが思っているより、ちゃんと山の男や」
あらすじ
大学受験に失敗し高校卒業後の進路も決まっていない勇気(染谷将太)は、軽い気持ちで1年間の林業研修プログラムに参加することに。向かった先は、携帯電話が圏外になるほどの山奥のド田舎。粗野な先輩ヨキ(伊藤英明)のしごき、虫やヘビの出現、過酷な林業の現場に耐え切れず、逃げようとする勇気だったが……。
引用:シネマトゥデイ
- 大学受験に失敗し、さらに彼女から距離をおこうと言われた
- 都会育ちで山の暮らしはとてもなじめそうにない。
- 先輩は怖いし、村の有力者は威圧的。
山の男として認められるまで
1.大学受験に失敗し、さらに彼女から距離をおこうと言われた
大学受験に失敗した主人公は、美女が表紙の林業のパンフレットを見て、美女に会うために軽い気持ちで1年間の林業の育成プログラムに参加しました。
林業の知識は全くなく、なぜ、この仕事をやりたいのかという、志望動機というものも、全くありませんでした。
就職活動を描いた映画、「何者」もおすすめ。
2.都会育ちで山の暮らしはとてもなじめそうにない。
電話も電波も通じない環境。洗顔シートや、制汗スプレー、虫除けスプレーはもちろん必須。虫も苦手。先輩が川から汲んでくれた水には小さい葉っぱが入っており、飲むことができませんでした。とても耐え切れないと、逃げるチャンスをうかがいます。
「あと、322日もある」と山の暮らしが終わるのを1日単位で数える毎日です。
3.先輩は怖いし、村の有力者は威圧的。
都会からやってきて、おちゃらけた態度をとる主人公に、先輩には怒りが抑えることができません。失敗には怒鳴りつけ、朝は枕を蹴って起こします。
村の長老は、村に来たときのあいさつを忘れた主人公を、村のものとは認めませんでした。
山の男として徐々に認められていく
1.大学受験に失敗し、さらに彼女から距離をおこうと言われたおかげで。
きっかけは「林業パンフレットの美女に会いにいく」という不純な動機でしたが、山の仕事に取り組んでいるうちに、どんどん林業の魅力に嵌っていきます。
先輩が大木を切り倒すのを見て、あまりのかっこよさに、自分も早く大木を切れるように一人前になりたいと思うようになります。
また、自分たちのチームの育てた木が、同業者から大きな尊敬を集めているのを見て、仕事の誇りも感じていきます。
チームの親父さんの一言。
「おかしな仕事だと思わんか、農業やったら手間暇かけて作った野菜がどれだけうまいか、食べたもんが喜んだらわかるけど、林業はそうはいかん。結果がわかるのは、俺らが死んだあとなんや。ま、なあなあやな」
2.都会育ちで山の暮らしはとてもなじめそうにないと思っていた。
山仕事をしていくうちに、自然の中で働くことが喜びになっていきました。
自然の中で食後に飲むコーヒー。間引きする時に登った高い木から見る、山々の景色。最初は川の水を汲んでも飲めなかったのが、今では自分で汲んで美味しそうに飲み、木の実をとっておいしそうに食べるまでになります。
山の神様への感謝の気持ちも芽ばえてきて、すっかり山の暮らしになじんでいきました。
主人公に少し好意を寄せている女性に「あと何日で帰るかわかってる?」と聞かれても、「何日だろ、全然数えてないや」「あと5日よ」「もうそんなもんしかないのか・・」と山の生活が終わることを寂しがるくらいになってきていました。
3.先輩は怖いし、村の有力者は威圧的と思っていた。
山の生活を楽しんできた主人公に対して、先輩も徐々に仲間として認めるようになってきます。
ある日、主人公の友達たちが(スローライフ部)山の暮らしを見たいとやってきます。村の人たちは、仕事ぶりを見せたり、バーベキューを御馳走するのですが、
「私なら絶対住めない」「いつここから出られるの?」などの友達たちの無神経な発言に、「いますぐ帰れ」と怒りをあらわにします。すっかり山の人間側としての気持ちになった主人公を見て、先輩は笑顔をこぼします。
徐々に主人公を山の男として認めるようになり、研修期間だから祭りには参加させないという話があった時には、「こいつは、まだろくに枝打ちもできんし、切るのも下手くそや、重機も使えん、ほとんど役に立たんけど、みんなが思っているよりちゃんと山の男や」といならぶ村の有力者達を前に言い放ちます。
また、別の日、村の有力者の孫が行方不明になる事件がおきました。主人公は「僕が必ず見つけてくる」と探しにいきます。日頃の神様への感謝が通じ、神様に導かれ有力者の孫を見つけることができて、村の有力者に孫の命の恩人として扱われることになります。
山の男になる
1年間の育成プログラムが終了し東京に帰ることになりました。
別れ際に厳しかった先輩は、涙を流し別れを惜しんでくれました。
東京の実家の前まできた時に、ふと木の香りを嗅ぎ、香りのもとを辿っていくと、新築の家を建てているところでした。
自分は、木のことがとても好きなんだと再認識した主人公は、山の皆の元に帰っていきました。
みどころ
・山の男達がかっこいい!
祭りのシーンで、男達がふんどし姿で山に登っていくのですが、体から出る湯気と、スローモーションな動きで、男達がとても魅力的に表現されています。
・こまかい小道具の伏線がおもしろい。
前半に家の前に車でポストを轢くシーンがあり、エンドロールでは、そのポストに帰ってきた主人公の名前が付け加えられている。
林業プログラムの同期のヤンキーが使っていたヤンキー言葉の「愛羅武勇」とプリントされているタオルが、怪我した主人公のもとに移り、雨に濡れたヒロインへ渡り、最後に主人公と別れる時に「アイラブユー」意味合いで使われる。
主人公が山でヒルにおしりをすわれて、子供達からヒルとよばれるのですが、エンドロールの教室で、習字の題字が「春」「ヒル」「ヒル」となっている。
あれこれ深く考えず、とにかくやってみようという気持ちになり、とてもすがすがしい映画です。
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