「あの時は、これで全てが変わる。全てが解決すると思ってた。本当に欲しいものは取り戻せなかった。3億円もあるのにな」
あらすじ
失踪した兄が残した借金の返済に追われ、妻子に見捨てられた図書館司書の一男(佐藤健)は、ある日突然宝くじで3億円が当たる。狂喜するも高額当選者たちが悲惨な人生を送っているという記事を読み不安になった彼は、億万長者になった大学時代の親友の九十九(高橋一生)に相談する。久々の再会に浮かれ酔いつぶれた一男が目覚めると、3億円と共に九十九の姿も消えていた。
引用:シネマトゥデイ
お金がない 借金3000万円
- 兄の借金の保証人を気軽に引き受けたせいで、借金3000万円を背負ってしまう。
- 借金生活により夫婦仲が悪くなり、妻と娘とは別居生活になってしまった。
- 月一で娘に会うことはできるが、娘が欲しいものも買ってあげることができない。
1.兄の借金の保証人を引き受けたせいで、借金3000万円を背負ってしまう。
借金の返済に追われ、昼は図書館司書、夜はパン屋さんでアルバイトをしています。
それでも、借金を全額返済し終えるまでに30年という年月がかかります。
2.借金生活により夫婦仲が悪くなり、妻と娘とは別居生活になってしまった。
主人公は、借金の返済のことしか頭になく、家族を省みることはありませんでした。
(お金に取り憑かれている状態)
ある日、娘がどうしてもやりたいというクラシックバレエを続けさせていたが、主人公は、金銭的な余裕がないという理由で、やめさせろと怒鳴ってしまいます。
妻は、娘が唯一やりたかったことだからと、やめることはさせず、夫婦仲は険悪になり、別居生活をすることになりました。
主人公は原因は借金にあるから、借金を返済し終われば、また一緒に暮らせると思っていた。
3.月一で娘に会うことはできるが、娘に欲しいものも買ってあげることができない。
娘とは月に一回会っているが、お金がないから商店街を散策しています。
自転車を欲しそうにじーっと見ているが、「自転車欲しいの?」と聞いても、
「ううん。大丈夫」と娘にも気を使われています。
通りがかったおばあちゃんが、二人に「私当たらないから、これあげる」と商店街の福引券をくれました。
商品は自転車。残念なことに自転車は当たらなかったが、宝くじ抽選券がもらえました。
大金を手に入れる 宝くじで3億円
1.兄の借金の保証人を気軽に引き受けたせいで、借金3000万円を背負ってしまう。
商店街の抽選でもらった宝くじが大当たりし、3億円を手にすることになります。
突然の億男に、どうして良いかわからず。学生時代の親友に相談することにしました。
「この金を間違いなく使う方法が知りたい、もう、お金で失敗したくないんだ」
起業して成功し、会社の売却益で総資産100億円の親友は。
「お金の使い方など正直ぼくにもわからない。ぼくにできることは、お金というものを君に理解してもらうことだけだ。」と言い。その夜3億円と共に姿を消します。
【借金3000万円→宝くじ3億円→借金3000万に戻る→宝くじ3億円戻る】
主人公は、親友の行方を探すのですが、親友のかつての共同経営者達(資産10億円)に出会い、それぞれのお金の価値観を体験していきます。(後述)
その後、地下鉄に乗っていると、ふと親友が現れます。
「1グラムも変わっていない。あの日君が持ってきたままだ。」
「このお金、今の君にはどう見える?」
「正直、全く別物に見えるよ。あの時はこれで全てが解決すると思っていた。」
「君が金を持って逃げるなんでどうしても思えなかった。なにか理由があるはずだって。」
「芝浜(後述)なんだろ? 俺が大金を手にしておかしなことにならないように。」
「お金は人を変えてしまう、仲間を疑い、会社まで手放すことになってしまった。
お金の正体に近づけば近づくほど、大切なものを失っていく。でも、たった今、君はいってくれた。大切なお金を持って逃げた僕に、それでも信じていたって。」
「僕はきっと君を通して、お金の正体を見つけたかった。それを今君が教えてくれた。」
「変わらないんだよ、お金は使う人を重くも軽くもする。お金を変えるのは人なんだ」
「ありがとう、ぼくらは変わってないよ」
2.借金生活により夫婦仲が悪くなり、妻と娘とは別居生活になってしまった。
主人公は、借金がなくなりさえすれば、全て元通りになると信じていました。
(親友にそのことを話したときの、親友の悲しそうな表情が印象的)
しかし、3億円を手にしても、妻の離婚する気持ちに変化はありませんでした。
「やっぱりあなたは変わってしまった。昼も夜も借金を返すことだけを考え続けて、お金が体に住みついて、生きる意欲を奪ってしまった。どんなに借金まみれでも、私は耐えていけると思っていた。年に一度娘とバレエの発表会を見ることができれば」
借金の返済が全てに優先してしまい、妻や、娘との幸せな時間を過ごすことは全く考えられなくなっていたのです。
月一回の娘とのデート前での妻の一言
「娘にお金の話はしないでね。あと、笑って」
3.月一で娘に会うことはできるが、娘に欲しいものも買ってあげることができない。
3億円を手にして初めて買ったものは、娘が欲しがっていた自転車でした。
妻の家の前に手紙を添えて置いておくのですが、その手紙を読んで妻は笑顔になります。
「お金の正しい使い方」に気づいてくれたと思ったのでしょう。
お金は使うべきところでは使う
主人公は、お金に苦しむあまり、娘がどうしてもやりたかったクラシックバレエにお金を使うことができませんでした。
「クラシックバレエを楽しそうに踊る娘の姿を見るのが、なによりの幸福につながる」と発想する心の、余裕がなかったのです。
娘に自転車をプレゼントする。娘の喜びが親の幸せ。
「お金がある=幸せ」ではなく
「幸せになるお金の使い方」があるのです。
必死で働いて、娘の受験のために大金を迷いなく使う「ビリギャル」もおすすめ。
この映画のすごいところ
あらゆる話が密接に絡み合っているため、一度ではなく、何度も観ることによって、より理解度が増し、深みが出てくる映画です。
芝浜
落語好きな方には説明不要ですが、親友の行動は芝浜に基づいております。
“なまけ者の魚屋が、芝浜で大金入りの革財布を拾うが、女房はそれをこっそり役所に届け、酔って夢でも見たのだろうと言う。魚屋は改心して働き者となり、後年真相を知る。”
バイカムという会社を起業した理由になるエピソード
親友は、主人公とモロッコに旅した時に。2つの出来事に遭遇します。
1.ホテルに辿り着けず、迷っている時に、現地の人が「お金いらないから案内するよ」と親切に案内してくれます。しかし、目的地についた途端「少しでいいからお金くれ」とい言い出します。親友は、再三無料だと確認したのにお金を要求するのは納得できないと、断固としてお金をあげることを拒否します。
→0円の価値しかない。
2.おみやげ店で主人公が高熱を出し倒れてしまいます。その際に商品の皿を大量に割ってしまいますが、親友は店からは40万円だと吹っかけられますが、迷わず支払い、主人公をすぐ病院に連れていきました。
→時間を買えるなら40万円支払う価値はある。
その時に、1枚の皿が、金銭の価値が、人によって変わることを体験し。
「誰かが決めた値段ではなくて、自分で決めた値段で取引する。誰もが好きに売買できる。自分がほんとに大切だと思ったものを自分でその値段を決めて、それに見合った金額を支払う。これってすごいことだ。この世の中に絶対的なものなんて、どこにもないんだ」
とバイカム(メルカリみたいなもの)を立ち上げるのです。
バイカム元共同経営者のエピソード
・天才プログラマー(元共同経営者)
【借金3000万円→宝くじ3億円→借金3000万に戻る→宝くじ3億円戻る】が映画の大筋の流れでした。
競馬場で天才プログラマーは、主人公に、100万円やるからかけてみろと言います。
主人公は、見事馬券を的中させ100万円が1億円に。しかし、その後外して1億円が0円になります。
ところが天才プログラマーは馬券を買ってなどいなく。
「頭の中で、大金が行ったり来たりしただけじゃ、お金ってそんなもんじゃ」と言うのです。
古典落語の芝浜のストーリーです。
・夢実現アドバイザー(元共同経営者)
あやしいセミナーを主宰し、お金に囚われるなとその場で捨てさせます。
セミナー終了後に、そのお金を回収し「このお金は、彼らにとってはゴミです。ゴミを回収して何が悪い。彼らも今日1日は夢見心地がいいでしょう」
お金が人にとってはゴミという価値観にもなる。価値を決めるのはその人自身。
・資産10億円を手にして今は主婦(元共同経営者)
お金にしがらみがない人と結婚して、団地で地味に暮らしている。
しかし、ふすま、押入れなどに10億円をしこませて、お金に囲まれて暮らしている。
お金という難しいテーマをよくぞこれほどの濃い内容で映像化したと思います。
とても見応えがあるので、何度も繰り返し試聴してみることをお勧めします。
キャスト・スタッフ
監督:大友啓史
原作:川村元気
キャスト:佐藤健・高橋一生・黒木華・池田エライザ・沢尻エリカ・北村一輝・藤原竜也
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