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映画【何者】あらすじネタバレ解説。悩める就職活動生は必見

「あなた自身を一分間で表現してください。どんなやり方でも構いません」

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就職活動生はこの映画を見た方がいい

自分だけじゃないんだと救われる

引用:ぴあ映画生活

就活生のいちばんの悩みは、「周りと比較して焦ってしまうこと」です。

「何者」では、5人の男女が仲良く就職活動をスタートしますが、一人ひとりと内定を取るものが現れはじめます。ある者は「有名企業」に、ある者は「志望業種」に。

主人公たちは、親友と呼べる仲であっても、彼らを心の底からは祝福することはできず「○○出版 2ちゃんねる 評判」「○○通信 エリア職 ブラック」など悪い評判を見つけては安心し、自分の心のバランスをとっています。

自分もそうでした。

終わりが見えなく、正解がわからない就職活動において、早くゴールした人には嫉妬しますし、自分の方が劣っていると認めたくはありません。

たぶん、多くの人がそうでないかと思います。

「恋愛、友情、就活、裏切り。これが僕たちのリアル」

サブタイトルにあるように、人間の心のリアルを見事に表現している映画です。

遠回りしなくて良くなる

主人公の拓人は、就職活動のスタート地点に立つまでに1年以上要しました。

自分に自信がないから自己分析したくない→「自分は何者?」の人材が、企業から「あなたが欲しい」にはならないでしょう。

この映画は「何者?」が「こういう者です」の考え方になるまでのお話です。

友人の強烈なダメ出しと、大切な人からの承認欲求の充足で、主人公の視点が自分の内面に向けられるようになりました。

「自分は何者?」という方は、思考転換のヒントになる映画です。

就職活動に挑む5人を客観的に見れる

自分の就活スタイルを客観的に見れる機会は、そうありません。

5人の就活を俯瞰的に見れるこの映画には、ヒントがたくさん埋もれています。

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あらすじ

就職活動の情報交換のため集まった大学生の拓人(佐藤健)、光太郎(菅田将暉)、瑞月(有村架純)、理香(二階堂ふみ)、隆良(岡田将生)。海外ボランティアの経験や業界の人脈などさまざまな手段を用いて、就活に臨んでいた。自分が何者かを模索する彼らはそれぞれの思いや悩みをSNSで発信するが、いつしか互いに嫌悪感や苛立ちを覚えるようになる。そしてついに内定を決めた人物が出てくると、抑えられていた嫉妬や本音が噴きだし……。

引用:シネマトゥデイ

さまざまなタイプの就活生達

引用:ぴあ映画生活

二宮拓人(佐藤健)

「今年も内定がでない。理由がわからない。」

分析に強い・評論家タイプ

じつは就職浪人で就活2年目のため、とても慣れています。エントリーシートの作成も楽勝、WEBテストも要領良くこなします。

親友の光太郎と同居しており、就職活動の先輩として、光太郎にアドバイスをしていました。しかし先に光太郎が内定を獲得してしまい、嫉妬心で心から祝福することができません。

「○○出版 2ちゃんねる 評判」で悪評を探すことも。

他人の分析は得意ですが、自己分析は苦手、というか自分に向き合うことから逃げています。

ただ、自己分析から逃げていることは認識しているため、ツイッター裏垢が「何者」

「@nanimono」

理香にひたすら他人を批判する裏垢を見つけられて、「拓人くん誰のことも応援してないんじゃない?」と現実逃避している状況を批判されます。

好意をよせている瑞月に、「拓人くんの書く演劇好きだったよ」と自分をまるごと認めてくれる言葉をもらい、自分から逃げることをやめ、自分自身で闘う決意をします。

遅かったですが、ようやくスタート地点に立つことができたのです。

神谷光太郎(菅田将暉)

「内定って言葉不思議だよな、丸ごと自分が肯定された気分がするじゃん」

陽気な行動派タイプ

音楽サークルのボーカル担当で人気者。金髪を黒髪に染め直して、遅めの就活スタート。

昔、好きだった娘が翻訳系の仕事についていることで、奇跡的な再開を求めて出版業界に絞って就活し、中堅出版業界の内定をもらいます。

「結局俺ってさ、就活が得意なだけだったんだよな。就活終わったけど、なににもなれた気がしないよ」

田名部瑞月(有村架純)

「家賃補助がでるような、しっかりしたところに就職しなきゃ、だめなんだ」

地道でまじめな優等生タイプ

留学経験ありで、グローバルに仕事をしたかったが、家庭の事情で、母親と二人で暮らすことになり、転勤がなく、家賃補助がある、大手企業のエリア社員を目指します。

見事、TVCMも数多く放映する、大手通信会社の内定を獲得します。

家庭の事情で現実的な就活を余儀なくされたこともあり、理想ばかり求めて、現実味のない隆良の言動に苛立ちを感じます。

「10%でも、20%でもいいから自分の中から出しなよ。そうしないと点数すらつかないんだよ。したこともないくせに、就職自分に向いてないって、どうせ、サラリーマンより、自分の感受性がするどくて、こんな世の中で生きづらいって思ってるんでしょ」

小早川理香(二階堂ふみ)

「だって、ツイッターで自分の努力を実況中継してないと、立ってられないから・・」

意識高い・肩書たくさんタイプ

留学経験あり。○○研究会副会長などの肩書多数。

プライドが高くて、真面目すぎて不器用なので、なかなか内定をもらうことができない。

瑞月が内定をもらったときは、拓人と同じように「○○通信 一般職 口コミ」と悪い評判をみつけて、自分を落ち着かさせます。

宮本隆良(岡田将生)

「就職っておれには向いてないんだって思うわ、だって会社って結局、考え方も合わない人と一緒に仕事しなくちゃならないでしょ。合わない人とやっても作品の価値が落ちるだけじゃん、10点、20点の物をお客さんにみてもらうなんて、自分にはできない」

理想追求・クリエイタータイプ

就活を否定してますが、面接に行ってたり、リクルートスーツを否定して私服で行きますが、1時間前には到着してる真面目さがあったりと芯がブレブレのキャラクターです。

瑞月にがつんとダメ出しされ、このままじゃダメだと思ったのか、拓人に「今まで、生意気言ってごめん、俺やっぱり、ちゃんと就活するから教えてくれよ」と、ひらり考えをひるがえします。

烏丸ギンジ(後ろ姿のみ)就活せず

拓人と同じ演劇サークルに属し、共同で脚本を書いていました。

拓人と喧嘩別れし、サークルをやめてからは、自分の劇団を立ち上げ、就職活動をしないで、劇団で生計を立てていくことを決意します。

拓人が選択しなかった、もう一つの道(if)として描かれております。

就職活動のリアルを擬似体験できる

引用:ぴあ映画生活

セミナー風景、WEB試験、面接での自己アピールなど、映像体験できますので、参考教材としても活用できる映画ですよ。

みどころ

主役級が揃った俳優陣の演技

後半の、二階堂ふみの罵声からの泣き崩れるシーンは必見です。

中田ヤスタカ ✖️ 米津玄師 のエンディングテーマがすばらしい。

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